みまもりプレス

2021年7月20日(火)

「ICT機器」による地域の見守りサービスを開始

球磨村被災者の見守りと心のケア目指し『 L1m-net』導入

 球磨村社会福祉協議会(くまむらしゃかいふくしきょうぎかい/熊本県球磨郡球磨村)と球磨村役場は、日新システムズ(京都市下京区)が開発したICT機器『L1m-net(エルワン ネット)』を導入。2021年7月より地域の見守りサービスを開始する。

 熊本県球磨村では、令和2年に発生した記録的な豪雨災害をうけ、「災害に強く、豊かな地域資源を後世に継承し、住民が安全に安心して住み続けられる山里『球磨村』の復興」をスローガンに掲げ地域の復興を推進。現在も多くの人が仮設住宅等での生活を余儀なくされるなかで、『球磨村復興計画』の重点施策に掲げられた「被災者の見守りや生活相談による心身のケア」の実現に向け、今回の『L1m-net』導入に至ったとしている。

 『 L1m-net』の端末は、固定電話ほどのサイズで、光る大きなボタン、スピーカー、音量調整ダイヤル、そして非接触カードリーダーで構成されている。この〝カード〟と〝ボタン〟が採用されていることで「世代を問わない簡単な操作性」が大きな特徴とされる。

 また、携帯電話の通信網を利用するため、利用者は「インターネット契約」をする必要がなく、端末を電源につなぐだけですぐに利用でき、初期設定も不要というのも嬉しい。

 「端末にタッチパネルは付属せず、IT機器に不慣れな人でも直感的に使うことができます。またゴミ出しの案内や日々の催し物などの地域情報、日常の注意喚起、災害の危険が迫っていることを光と音声で伝える機能も備えています──」(日新システムズ)ちなみに、利用したいサービスは地域や個人の生活課題によって異なるため、必要なサービスに合わせたカードの追加、変更もできるという。

 今後、球磨村では「利用者の都合に合わせた相談や日常の健康の見守り活動の充実に向け、地域支え合いセンターや地域包括支援センター等による訪問に加え、ICT機器を導入し、支援を必要とする方の声が届きやすい環境づくりに取り組んでいきます──」としたうえで、「本村の地理的状況や社会的資源が限られる中、ICT機器を行政と地域、住民同士などの『新たなつなぎ役』として活用し、地域コミュニティの充実に取り組んでいきたいと思います──」としている。

 また、『L1m-net』を提供する日新システムズでは、「〝ICT機器をもっと身近に〟をテーマに、少子高齢化の進行や一人暮らし高齢者の増加など、あらゆる分野で直面する社会課題を解決するために、本システムを基盤とし〝地域とつながるしくみ〟を展開、またサービス内容を拡充し、人にやさしい街づくりを推進していきます──」とした。[A.yagisawa]




(※)画像出典:『日新システムズ』プレスリリースより。
(ソース元:日新システムズ公式サイト)

【関連URL】
◎社会福祉法人 球磨村社会福祉協議会
https://www.facebook.com/kumamurashakyo/

◎球磨村役場
https://www.kumamura.com/gyousei/

◎株式会社日新システムズ
https://www.co-nss.co.jp/index.php

 
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