みまもりプレス

2020年7月13日(月)

コミュニケーションロボ活用の見守り『パペロアイ』

静岡県藤枝市への提供開始で、3ヵ月の実証実験も:NEC

 NEC(日本電気/東京都港区)では、コミュニケーション・ロボット『PaPeRo i(パペロアイ)』を活用した高齢者の見守りと楽しい生活をサポートするサービス『みまもり パペロ』を、静岡県藤枝市へ提供する。藤枝市では7月1日から3ヵ月間の実証実験を行い、10月より希望する市民へのサービス提供を開始する予定だという。

 藤枝市の取り組みでは、従来の『みまもり パペロ』のサービスに加えて、同市が警備会社と連携し、独自の緊急通報サービスを提供することを「大きな特徴」としている。同市によれば「このようにロボットを介して自治体と警備会社が連携するサービスは全国で初めてです──」とのこと。

 『みまもり パペロ』は、顔検知機能や音声認識AI技術、さらにクラウドサービスを融合。高齢者を見守るだけでなく、ロボットとの会話や、家族とのメッセージ・写真などのやりとりを通じて一人暮らしの高齢者の孤独感を癒し、楽しい生活をサポートするというもの。現在、サービスを利用中の高齢者に最も多く使われているのはロボットとの会話を楽しむ「おしゃべり機能」で、多い人は1日50回以上、平均で「1日15回」使われているという。

 今回、藤枝市では高齢者と離れて暮らす家族に代わって、警備会社が緊急時に対応できるよう、新たに「緊急通報サービス」に取り組む。

 緊急通報は、高齢者が赤い「緊急通報ボタン」を押すと、即時に警備会社・家族・自治体に緊急通報メールを送信。また、見守りのための写真撮影で3回連続、高齢者がロボットの前に現れなかった場合でも、警備会社・家族・自治体に緊急通報メールが送信される仕組み。

 警備会社は緊急通報メールを受信すると、ただちに高齢者に電話をかけ必要な措置を講じ、電話に応答がない場合は、高齢者宅を至急訪問し、安否確認を実施するとしている。 【A.Yagisawa】






(※)画像出典:『NEC』プレスリリースより。
(ソース元:日経プレスリリース)

【関連URL】
◎NEC/日本電気株式会社
https://jpn.nec.com

◎静岡県藤枝市
https://www.city.fujieda.shizuoka.jp

 
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