みまもりプレス

2020年5月13日(水)

『こども宅食』の輪がさらに拡大

宮崎県都農町・国富町で新たにこども宅食が開始:全国8カ所に:こども宅食応援団

 生活困窮家庭に食品を無料で配送する『こども宅食』を実施する全国の団体を伴走支援する『こども宅⾷応援団』(⼀般社団法⼈/佐賀県佐賀市)。このほど、同法人が支援してきた宮崎県三股町の『みまたん宅食どうぞ便』に続いて、今春から宮崎県で新たに2団体の『こども宅食』(都農町の「つのんお福分け」と国富町の「宅食くにとみつむぎ便」)が立ち上がった。

 『みまたん宅食どうぞ便』(宮崎県三股町)は、2017年に全国に先駆けて文京区でスタートした『こども宅食』にインスパイアされ、2018年に発足したもの。配送対象は「約45世帯」で、三股町内の社会福祉法人、ボランティア、社会福祉協議会などが連携し、積極的なチャレンジを重ね、地域ぐるみの支援をパワフルに展開する。

 この取り組みでは、食品配送を「入り口」と位置づけ、それぞれの家庭の困りごとを見つけた時には、「就労支援・学習支援」などの相談にものり、個別対応しているのが特徴だという。

 そしてこのほど、新たに誕生したのが『つのんお福分け』(宮崎県都農町)と、『宅食くにとみつむぎ便』(宮崎県国富町)という2つの『こども宅食』。

 『つのんお福分け』は、都農(つの)町内の社会福祉法人、ボランティア、社会福祉協議会などが連携。生活困窮家庭に対して定期的に無料で10食分ほどの食材を宅配する。都農町の家庭であれば利用できるとのこと。「都農町では老人クラブの高齢者の方々が家で農作物を育てていることが多いので、老人クラブに自家製の野菜などを持ち寄って、宅食でお届けしていくという、人の温かみを感じられる仕組みです──」としている。

 また、『宅食くにとみつむぎ便』は、国富町内の社会福祉法人、ボランティア、社会福祉協議会など連携して開始。『みまたん宅食どうぞ便』の運営メンバー(三股町の社会福祉協議会等)による「コミュニティデザインラボ」がノウハウの提供やWEBやロゴのデザインなどのサポートを行なっているという。

 こちらも、『つのんお福分け』同様、生活困窮家庭に対して、定期的に無料で食材をお届け。国富町に住む「18歳以下」の子どもがいる家庭であれば利用できるという。

 「国富町は、千切り大根(切り干し大根)の生産量が日本一で、ピーマンやキュウリなど露地野菜も有名です。配送には新鮮な露地野菜も多く盛り込んでいます。つむぎ便は、国富町の強みを活かしながら、生産農家と子育て世代を紡ぐ、こども宅食です──」としている。

 『こども宅食』は2017年に東京都文京区ではじまった、生活の厳しい子育て家庭に定期的に食品を届ける取り組み。食品の宅配をきっかけにつながりをつくり、見守りながら、食品以外の様々な支援につなぐというもの。

 『こども宅食応援団』では、この『こども宅食』という仕組みを、文京区から日本中に広げていくため、こども宅食事業に取り組む自治体やNPOなどに対して活動資金やノウハウの提供、事業推進のための伴走的な支援を実施している。 【A.Yagisawa】



(※)画像出典:『こども宅⾷応援団』プレスリリースより。
(ソース元:PR TIMES)

【関連URL】
◎一般社団法人 こども宅食応援団
https://hiromare-takushoku.jp/

 
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