みまもりプレス

2019年9月4日(水)

視覚障害者への「声かけサポート支援」見守り実証実験

JR赤羽駅にて『mimamo by &HAND』を活用で:PLAYERS×JR東日本

 一般社団法人PLAYERS(プレイヤーズ/東京都世田谷区)では、JR東日本と共同で『mimamo by &HAND』の実証実験を「JR赤羽駅」で行なった。

『mimamo by &HAND』とは、「視覚障害者が外出時に抱える不安を社会全体で見守り、声かけサポートを支援する」というサービスで、PLAYERSが推し進めているもの。

 今回の『JR赤羽駅』での実証実験では「駅社員が他の業務中に視覚障害者に気づけない」「視覚障害者が手助けが必要になっても駅社員が見つからない」などの課題を解決するために、『mimamo by &HAND』のプロトタイプを「視覚障害者・JR東日本の駅社員・エキュートの社員」が使用して、その有効性と改善点について検証が実施された。

『mimamo by &HAND』の仕組みは、視覚障害者が携帯する「発信機(ビーコン)」の電波の範囲内にいるサポーターに対して、『LINE』で見守りやサポートの要請を送受信するというもの。例えば、視覚障害者がサポーターに近づくと、『LINE』に通知が届き、視覚障害者は「主体的」に存在を知らせることができて、サポーターはスムーズな見守りと、緊急時には手助けも行うことができる。

 視覚障害者は『サポート依頼リスト』から必要な内容を選択したり、『サポーター何人いる?』ボタンの選択では、現在通知可能なサポーターの数が分かるので、もし周囲にサポーターがいるなら待機したり、いなければ別の手段に切り替えるなど、行動を選択する情報を提供することができるという。

 実際に実証実験に参加した視覚に障害をもつ方は、「助けて欲しいのか、自分でなんとかできるのか、その境界線は人によって違うし、外から見ると分からないと思う。それを『mimamo』で明確に提示できると、声掛けのハードルが下がって良い。(中略)自分でサポートを要請して、駅で買い物ができるというのは、できることが増えたという体験で、当事者の精神的な部分ですごく重要なこと。サポートを要請してから、どれくらいの時間で来れそうなのかフィードバックが欲しい。改札で30分以上待った経験もある——」など、感想意見を述べた。

 PLAYERSでは、「今後、実証実験の結果を&HANDサービスに生かすと共に、視覚障害者が外出時に抱える不安を社会全体で見守り、安心して外出できる社会の実現を目指していきます——」としている。 【A.Yagisawa】

(※)画像出典:『PLAYERS』プレスリリースより。
(ソース元:PR TIMES)

【関連URL】
◎【PLAYERS × JR東日本】
『mimamo by &HAND』プロジェクト(ミマモプロジェクト) https://www.andhand-project.com/pages/2167451/mimamo

◎『mimamo by &HAND』実証実験:報告ムービー
https://youtu.be/F4PR23vvKWQ

◎一般社団法人PLAYERS:&HAND公式サイト
https://www.andhand-project.com

 
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