みまもりプレス

2019年4月17日(水)

互助の心とICT融合『みまもりあいプロジェクト』拡大中

「さがみはら認知症サポーターネットワーク」でもシステム導入説明会を実施

 一般社団法人セーフティネットリンケージ(本部:札幌市南区)が展開中の『みまもりあいプロジェクト』の輪が拡大するなか、神奈川県相模原市で地域の見守り活動に取り組む「さがみはら認知症サポーターネットワーク(通称:さがサポ)」でもこのほど、みまもりあいプロジェクトのシステムを導入し、4月18日にはその事業説明発表会を実施する。

 小紙でも以前、「福岡市認知症高齢者見守りネットワーク事業」にみまもりあいプロジェクトが採用されたことを報じたが(2017年8月)、現在もその仕組みは多くの支持者を生み、システムを導入する自治体は20カ所を数え、さらにプロジェクトに必要なスマホ用アプリのダウンロード数はすでに40万件に達するという。(2019年4月現在)

 捜索支援の専用アプリ『みまもりあいアプリ』を無料ダウンロードしている協力者に「捜索協力依頼」を配信することで、文字通り「地域全体で見守り合う」ことができるという仕組み。そして見守り対象者には『みまもりあいステッカー』を用いることで、「個人情報を保護した状態」での利用が可能というのも特筆すべきポイント。

 あらかじめID登録をした『みまもりあいステッカー』を「見守り対象者」の洋服や持ち物に貼付しておくことで、 いざというとき迅速な発見・通報につながるというもの。

 イメージとしては下記イラストの通り。協力者が「見守り対象者」を発見した際に、ステッカーに記されたフリーダイヤルに連絡。中継点のサーバにつながったところで、同じくステッカーに記載されている「ID」を入力すると、直接依頼人につながるという流れだが、このとき中継点のサーバを介すことで、協力者も依頼人も双方の電話番号などは通知されないというところが、同サービスの「特化技術」でもある。また、捜索完了後には一連の依頼情報などは即刻消去されるなど、個人情報保護への配慮が行き届いているのも特徴。

「日本人がすでに持っている〝困っている人は助けたい〟とする『互助』の気持ちをICT(情報通信技術)がサポートする発想で生まれた『見守り合える街』を育てるプロジェクトです」(セーフティネットリンケージ・高原達也代表理事) 【A.Yagisawa】

(※)画像出典『セーフティネットリンケージ』関連プレスリリースより。

【関連URL】
◎さがみはら認知症ネットワーク(NPO法人Link・マネジメント)
https://sagasapo.com

◎みまもりあいプロジェクト(一般社団法人セーフティーネットリンケージ)
http://mimamoriai.net

 
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