みまもりプレス

2018年11月01日(木)

声かけを疑似体験『奈良市認知症見守り声かけ模擬訓練』

行方不明者を出さないための捜索や声かけ体験を実施:奈良市

 奈良市(庁舎所在地:奈良市二条大路南)では、市内全域で『奈良市認知症見守り声かけ模擬訓練』を実施する。

 「認知症患者が行方不明になった──」という設定のもとで、捜索や声かけ体験などを実践する。「これまで一部地域で行われる自治体が多い中、今回奈良市では市内全域での訓練を行います」としている。実施日程は11月8日(木)と14日(水)。

 奈良市の現況としては平成24年から29年の5年間で「認知症有病推定者数」が、1万3,300人から1万7,300人と30%増加し(算出方法は文末を参照)、今後の高齢化とともにさらに有病率が伸びると推測される「認知症」は極めて深刻な問題のひとつと捉えられている。

 同市では、これまでも「認知症対策」も含めた高齢者の見守りの対策として、徘徊や行方不明時の早期発見につながるGPS端末の貸与のほか、新聞配達や電気、ガスの検針など市民の日常生活に密接な関わりを持つ事業者と連携した『奈良市安心・安全“なら”見守りネットワーク見守り協定協力事業』を展開してきた。今後は地域での「見守り」をさらに広げ、認知症の人やその家族が、住み慣れた地域でできるだけ長く、安心して暮らし続けることができるよう、その支援体制づくりの一環として本訓練を実施することになったという。

 訓練は午前午後の「2部構成」で、1部では各専門家の講演を聞き、奈良県内における行方不明者の状況や、若年性認知症当事者の声などを知る。また、ミニ認知症サポーター養成講座と見守り声かけデモンストレーションなどで「2部」で行う「見守り声かけ訓練」に当たり、認知症の人の気持ちに配慮した優しい声のかけ方、見守る際のポイント等を学ぶ。

 そして2部では、実際に市内各所にて認知症患者に扮した人に「声をかける」、「連絡をする」などの疑似体験を実施。地域で認知症の人が行方不明になることなく早期に対応できるよう訓練する。 【A.Yagisawa】

(※)画像出典『奈良市』プレスリリースより。(ソース元:PR TIMES)

【関連URL】
◎『奈良市認知症見守り声かけ模擬訓練』(奈良市公式サイト)
http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1535419110450/index.html

◎奈良市
http://www.city.nara.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html

 
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