みまもりプレス

2018年10月17日(水)

目が不自由な人を危険から守る「通電アラート装置」

検証のための公開実験実施を発表:群馬パース大学大学院

 群馬パース大学大学院の木村朗(きむらあきら)教授(保健科学研究科臨床身体活動学教室)は、駅のホームからの転落事故が頻発する視覚障害者に対して、視覚の代わりに「センサー」を用いることで、物体や人体の接近を知らせる装置の開発を進めており、このほどそのパイロット研究の成果をアメリカリハビリテーション医学会で発表した。

 さらに、その実用性を検証するため10月29日(月)に群馬県社会福祉総合センターにて公開実証実験を実施するという。

 今回の注目点のひとつは、木村教授の開発した装置がこれまで数百万円のコストがかかる装置と同程度の性能をもちながら「5万円程度」という低コストで実現しているという点。

 実験では、スマホを見ながら、ぶつかってくる人を同装置で検知し、視覚障害者が歩行してる最中に、通電により危険を知らせ、衝突前に、立ち止まる成功率が「90%以上」を収めたことを示した。この結果により研究室ベースから実用ベースへの目途が立ったとしている。

 10月29日(月)に群馬県社会福祉総合センターにて実施される公開実験は、現在までほとんど例がないということで、その成果への期待も高まる。 【A.Yagisawa】

(※)画像出典『群馬パース大学大学院』プレスリリースより。(ソース元:アットプレス)

【関連URL】
◎木村朗教授の公開実験概要
http://kimuakilabo.main.jp

◎群馬パース大学大学院保健科学研究科
https://www.paz.ac.jp/gs/

◎群馬県社会福祉総合センター
http://www.gswc.or.jp/ggswc/

 
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