マーケティングリサーチなどを手がけるシニアコム(本社：東京都千代田区)では、50歳以上の男女(シニアコムMASTER会員)を対象に「高齢者の自動車運転」に関するアンケートを実施、その調査結果を公開した。

　高齢者の運転による自動車事故が報道に目立つ昨今。今回の調査では「将来、運転免許証の返納を考えているか」「何歳くらいで運転免許証を返納しようと思っているか」「運転免許証を返納しない理由は何か」「自動運転車を利用したいと思うか──」などの設問が用意された。

　まず小紙が注目したのは「運転免許証返納を考えているか」という点。回答はグラフ図の通り「返納」を考えている割合は36.6％で、約6割は「返納するつもりはない」「わからない」という答え。「返納しない理由」として挙げられたのが「買い物に行く際に車を使うから」（65.0％）、「遊びに行く際に車を使うから」（56.9％）という内容で全体の5割を占めた。そのほか「荷物の運搬に車を使うから」（45.3％）、「家族の送り迎えに車を使うから」（39.4％）「公共交通機関(電車、バス)だと不便だから」（38.0％）、「通院に車を使うから」（35.0％）といった生活に密着した理由が続いた。

　次いで注目したのが「自動運転車を利用したいと思うか」という点。生活の一部として運転を続けざるを得ないようなケースを補うのは、先端テクノロジーがその一助になるという考え方から「自動運転」や「衝突防止」などには期待も大きい。本調査では約4割に達するひとが「自動運転を利用したい」と回答した。30.6％の人が「利用したくない」と答えているが、その理由として「運転者にとって安全性に不安があるから」という回答が5割を占めた。一方、自動運転を利用したいと答えたひとの約7割に達するひとが「万が一のために（安全性を考えて）」と答えていた。 【A.Yagisawa】

（※）出典『シニアコム』プレスリリースより。（ソース元：アットプレス）

【関連URL】
◎「高齢者の自動車運転」に関するアンケート調査結果詳細（シニアコム）
http://www.seniorcom.jp/regulars/view/330

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