「インフルエンザウイルス」をはじめとする感染症の診断システムを開発・提供を行なうアークレイ（本社：京都市上京区）では、ノロウイルス抗原キットおよびロタウイルスキット『ＩＰライン デゥオ「ノロ・ロタ」』の販売を開始する。本キットはイムノ・プローブ（本社：埼玉県比企郡）が製造販売するもの。

　本製品は、糞便中の「ノロウイルス、ロタウイルス」の同時検出が可能で、検体をキットに滴下するだけの簡単操作によって、15分で判定結果が得られるという迅速検査キット（陽性は5分から判定可能）。

　ノロウイルスは非常に感染力が強く、乳幼児や高齢者などは重症化すると死に至る場合もある。ワクチンや有効な抗ウイルス薬がないため「できるだけ迅速な検査」が求められており、早期に治療を開始することが重要とされる。一方、ロタウイルスも乳幼児をはじめ子どもに多い急性胃腸炎の主要原因として知られており、ノロウイルスと同様に非常に感染力が強く、乳幼児が感染すると重症化を引き起こすことがあるとされる。

　同社では「本キットを用いノロウイルス、ロタウイルスを同時に検出することで、早期診断・治療開始につながり、患者さまへの適切な処置や二次感染の防止にお役立ていただけると考えています」と発表した。 【A.Yagisawa】

（※）画像出典『アークレイ』プレスリリースより。（ソース元：日経プレスリリース）

【関連URL】
◎アークレイ株式会社
http://www.arkray.co.jp/japanese/index.html

◎株式会社イムノ・プローブ
https://www.immuno-probe.com