みまもりプレス

2018年03月23日(金)

生前整理・遺品整理で「植木の里親」依頼が急増中

「誰に相談していいかわからなかった」などユーザーからの声多数:やましたグリーン

 造園企業のやましたグリーン(本社:東京都八王子市)では、6年前から『植木の里親活動』を実施しているが、その依頼が開始当初と比較して実に「10倍以上」に増えているという。

「終活」の一環として生前整理を実践するシニアなどが増えるなかで、実は処分に困っている人が多いという「庭木」。マイホームを手にいれ、手塩にかけて育ててきた庭木は、そのまま家族の思い出をそのまま年輪に刻みこんでいるもの。自分がいなくなったあとの庭木の運命を心配するひとが同社に相談を寄せるのだという。

 6年前、遺品整理の一環として庭木の伐採に訪れた依頼主宅で、「この木を育てていた父親に申し訳ない」など本当は処分したくないという想いがあるケースが重なったのが活動開始のきっかけなのだという。

 『植木の里親活動』は、鉢に入ったものはそのまま引き取り、屋外に植えられているものは掘り出して根の部分を保護してから引き取って、一旦同社の敷地内に植栽されるのだという。その後、ホームページやFacebookの情報を見て「欲しい」という人がいれば、里親として育てられる環境があるかなど確認をした上で運搬し、植木なら植栽して新しい里親に引き渡すという行程。

 料金は最低限の活動費として、引き取りは「掘り出しと運搬費」、また引き渡しは「運搬費と植栽費用」とされている。

 利用者からは「誰に相談していいかわからなかったので助かった」「生かして上げられる方法があってよかった」「亡くなったお父さんもこれで安心」などのよろこびの声が寄せられているという。

 「今後はさらに多様な植物に対応できるよう、預かり場所に温室も備えたいと計画しています。『植木の里親』の料金は大きさなどでケースバイケース、場合によっては遠方でも対応する場合もあるのでまずは気軽に相談のご連絡を」と同社は発表している。 【A.Yagisawa】

(※)画像出展「やましたグリーン」プレスリリースより。

【関連URL】
◎『植木の里親活動』:株式会社やましたグリーン
http://www.yamashitagreen.com/parent/

 
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