みまもりプレス

2017年07月03日(月)

認知症高齢者の徘徊行動「離設」をいち早く検出

離設の方向までわかるから迅速な発見が可能に:ツクイ・加藤電機

 介護事業を手がけるツクイ(本社:横浜市港南区)では、加藤電機(本社:愛知県半田市)とともに、新たな『指向性SANアンテナ』の開発を進行中だが、このほど「認知症行方不明者」の介護施設からの離設をいち早く検知して、さらにその「離設方向」までも分かるという検証に成功したことから、いよいよ製品化に向けて動きだした。

 具体的には今夏より宮城県、新潟県内の事業所で「初期導入検証」を実施した後に、今秋から一般販売を開始する予定だという。

 ツクイと加藤電機は、介護施設からの離脱を短時間で検出する「GEO フェンス型 SAN アンテナ」の実証を終えて、さらに「離設方向」の確認ができる見守りシステムの開発に成功。この新たな「見守りシステム」を利用することで、介護職員や利用者の家族らは、認知症高齢者の徘徊行動を素早く察知することができて、さらに行方不明者が「どの方向に出て行ったのか」を確認できることから、SANレーダーを用いて短時間で捜索・発見ができるようになる。

 警察庁発表によれば「認知症徘徊者」は4年連続で1万人を超え、2016年には1万5,432人に上り毎年増え続けているとされる。自救能力が低い「認知症行方不明者」らの生存率を左右するのは「72時間」といわれている。以下に短時間で発見できるかが、患者の生命を守る鍵となる。 【A.Yagisawa】

◎株式会社ツクイ
http://www.tsukui.net

◎加藤電機株式会社
http://www.kato-denki.com

 
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