みまもりジャーナル

2017年1月16日(月)

見守り支援機能で正しい「服薬」のお手伝い

服薬支援機器『eお薬やさん』の販売を開始:エーザイ

エーザイ(本社東京都・内藤晴夫社長)では、見守り支援機能を搭載した服薬支援機器『e お薬さん』の販売を開始した。主な対象となるのは薬局、医療機関、介護施設などだが、個人でも購入できる。


指定された時刻に、決められた量の服薬を自動的に報せてくれることで、飲み忘れや過量服薬の防止を支援する。患者やその家族、また薬剤師や看護師、介護従事者の服薬管理のサポートも兼ねる。

例えば「朝、昼、晩、就寝前」など、1日最大4回の服薬時刻を指定できて、1週間分の薬をセットすることができる。指定された時刻になると「薬ケース」が自動的に前方に押し出されてきて、音声と画面表示で服薬を呼びかけてくれる。

アナウンスされる声は4タイプから選ぶこともできるが、任意で録音することも可能なので、「おばあちゃん、お薬の時間だよ!」などお孫さんの声をメモリーしても楽しい。

たまたまその場にいなかったとしても「スヌーズ機能」が作動して改めて音声で知らせてくれる。40分が経過すると薬ケースは回収されて、基本的に次の指定時刻まで薬を取り出すことができないので、過量な服薬を避けることもできる。

また、搭載されている見守り支援機能はクラウド上の専用サイトと接続されていて、最大1年分の服薬履歴が保管できる。保管されたデータはグラフ化なども可能なので生活リズムの管理にも役立つ。

販売に先駆けて、全国約100カ所の薬局や医療機関、介護施設の協力のもと、在宅医療の現場や施設などで行なわれた「実証実験」では、規則正しい生活を送ることができるようになった事例や、見守り支援機能によって、家族が生活リズムの乱れに気付いて、医療機関への受診につながったなどの事例もあったのだという。【A.Yagisawa】

◉エーザイ
http://www.eisai.co.jp

 
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