みまもりジャーナル

2016年05月02日(月)

アプリ『AirTalk』とビーコンで見守り実証実験に成功

認知症の外出検知で位置情報を配信:OFF Line

会員数700万人を誇る日本最大級の写真SNSメディア『フォト蔵』を運営するOFF Line(本社:東京都品川区)では、認知症患者の外出検知・徘徊などを見守る位置情報システムを開発し、このほど金沢市内において行われた「大規模実証実験」が成功したことを発表した。

実証実験は「金沢西病院」「りくつなケアネット金澤」を中心とする32団体の関係者から協力を得るカタチで、2016年04月14日・15日の日程で実施された。

この「みまもりシステム」は、スマートフォンアプリの『AirTalk』と、近距離無線用「ビーコン」端末を利用したもの。

例えば「ビーコン」を身につけた患者について、その患者の自宅や、病院、介護事業所に設置された『AirTalk』が常時確認することで、在宅・外出の検知を行い、その情報を家族、ケアマネージャのスマートフォンアプリにリアルタイムで配信されるという内容。

仮に徘徊などで行方不明になってしまった場合、「外出」を検知した際に捜索を依頼されると、地域にいる『AirTalk』ユーザが、行方不明者が身につけているビーコンとすれ違った場合に、その位置情報が家族やケアマネージャに配信されて、地図上から位置を確認することが可能となる。

今回の実験では、金沢市内の4km四方において10個のビーコンが用意され、それを40台のサポータ端末が検知して、それぞれの家族の端末に情報が配信されたことで「成功」と判断された。

今回使用されたビーコンは直径3.5センチ、厚さ5ミリ、重さ6グラムというもの。

スマートフォンアプリ『AirTalk』は最大100メートル先のビーコンを検知できるという。 また、本システムは基本的にどのメーカーのビーコンでも使用が可能とのこと。

今後同社では、世界に先駆けて開発を行なった近距離無線使用スマートフォンアプリの『AirTalk』を「みまもり」サービスに利用することによる、サービスの実現化を早めていきたいとしている。

今回協力体制を組んだ金沢西病院などの関係者からはサービス継続について合意をしている。

また同社は、香港、中国、アメリカ国内の企業との協業検討なども進めており、世界中の認知症患者による徘徊の見守りアプリのグローバルスタンダードを目指す。【YG】

OFF Line
http://off-line.co.jp

スマートフォンアプリ『AirTalk』
http://off-line.co.jp/airtalk/

 
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